離婚してから、何度も自分に問いかけた。
俺は何が一番辛かったんだろうって。
家庭を失ったことか。
子供たちと毎日一緒にいられなくなったことか。
築いてきたものが壊れたことか。
もちろん、それも苦しかった。
でも何度考えても、心の奥に残り続けていたのは、別の感情だった。
それは――
「お前だけには分かってほしかった」
その想いだった。
Contents
僕は、家族を守っているつもりだった
僕は昔から、
「男は弱音を吐くな」
そんな価値観の中で生きてきた。
家庭環境も決して穏やかじゃなかった。
安心より、不安の方が多かった。
だからこそ、大人になったら決めていた。
絶対に自分の家庭は守る。
絶対に、自分の子供たちには同じ思いをさせない。
そのために働いた。
結果も出した。
会社でも、副業でも、誰よりも頑張ってきた。
僕の中では、それが愛情だった。
稼ぐこと。
支えること。
不自由させないこと。
それが家族を守ることだと思っていた。
でも、家庭の中で孤独だった
家に帰っても、どこか空気が重かった。
嫁は、話しかけても反応が薄い。
僕の話は途中で終わる。
何か言えば、不機嫌になることもあった。
でも嫁は、外では誰にでも優しく、愛想もいい。
そのギャップが、正直きつかった。
何度も思った。
「なんで俺には…?」
でも責めることもできなかった。
喧嘩したいわけじゃなかった。
壊したいわけでもなかった。
ただ――
分かってほしかった。
たった、それだけだった。
我慢することが、強さだと思っていた
僕は爆発するタイプじゃない。
苦しくても、飲み込む。
しんどくても、耐える。
笑って、ごまかす。
そうやって生きてきた。
でも今ならわかる。
あれは強さじゃなかった。
伝えることから逃げていたのかもしれない。
傷ついてること。
寂しいこと。
無視されるのが辛いこと。
一番近い人にこそ、言えなかった。
離婚して、初めて気づいた
離婚してから、何度も思った。
俺は、愛されなかったことが辛かったんじゃない。
本当に辛かったのは、
“世界で一番わかってほしかった人に、わかってもらえなかったこと”
だった。
仕事でもない。
お金でもない。
プライドでもない。
ただ、
「味方でいてほしかった」
それだけだった。
今、同じように苦しんでいる人へ
もし今、
家庭の中で孤独を感じている人。
頑張ってるのに報われない人。
誰にも本音を言えず、ひとりで抱えている人。
そんな人がいるなら伝えたい。
強い男ほど、我慢できてしまう。
でも本当に強い人は、
傷ついていることを認められる人だ。
僕もまだ、その途中です。
でも一つだけ言える。
人は、何度でもやり直せる。
次に読んでほしい記事
離婚して、一人になって。
やっと気づけたことがありました。
でも本当の転機は、
全部失った後、初めて自分と向き合った時でした。
どん底から、なぜもう一度立ち上がろうと思えたのか。
その続きを書きました。
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