「今日、何もできなかったな。」
夜になって一日を振り返ったとき、そんなふうに思うことがあります。
予定していたことが進まなかった。
どこにも出かけなかった。
何か特別なことをしたわけでもない。
ただ家でぼーっとして、スマホを眺めたり、横になったりしているうちに一日が終わった。
そんな日は、少しだけ損をしたような気持ちになる。
でも最近、思うんです。
何もしない日は、本当に無駄なんだろうか。
昔は「立ち止まる=後退」だと思っていた
若い頃の僕は、立ち止まることがあまり好きではありませんでした。
何かをしていないと落ち着かない。
仕事でも、プライベートでも、
「もっとやらなきゃ」
「まだ足りない」
「時間を無駄にしたくない」
そんな気持ちが、どこかにありました。
周りが前へ進んでいるように見えると、自分だけが止まっているような気がする。
だから疲れていても動く。
何か予定を入れる。
何か結果を残そうとする。
立ち止まった瞬間に、自分だけが取り残されるような気がしていたんです。
何もしないと、なぜか罪悪感があった
休日なのに何もしなかった日。
夕方くらいになると、妙な罪悪感がありました。
「せっかくの休みだったのに」
「もっと有意義に使えたんじゃないか」
「結局、今日は何をしたんだろう」
でも考えてみれば、不思議な話です。
疲れているから休んだ。
何もする気になれなかったから、ぼーっとしていた。
身体や心が、それを求めていたのかもしれない。
それなのに、
休んだ自分を、自分で責めてしまう。
休むことまで「成果」で採点しようとしていたのかもしれません。
人生後半になって、少し考え方が変わった
年齢を重ねて、少しずつ考え方が変わりました。
ずっと走り続けることなんて、できない。
人生には、走る日もあれば、歩く日もある。
そして、
立ち止まる日もある。
昔は「立ち止まる=後退」だと思っていました。
でも今は、
立ち止まったからこそ、見えるものもある。
そう思えるようになりました。
走っている最中には見えなかった景色。
忙しさの中では気づかなかった自分の気持ち。
本当は疲れていたこと。
本当は無理をしていたこと。
本当は、もう違う方向へ進みたかったこと。
立ち止まった瞬間に、初めて見えるものがあります。
「休む」と「諦める」は違う
ここは、とても大事だと思っています。
休むことと、諦めることは同じではありません。
何もしない一日があったからといって、人生を諦めたわけではない。
夢を捨てたわけでもない。
前へ進むことをやめたわけでもない。
むしろ、
また歩き出すために休んでいる。
そう考えてもいいんじゃないでしょうか。
車だって、燃料がなくなれば走れません。
人間も同じです。
疲れ切った状態で無理にアクセルを踏み続ければ、いつかどこかで動けなくなる。
だったら、自分で決めて止まればいい。
「今日は休もう。」
そう自分で決められることも、ひとつの強さなのだと思います。
人生を「何をしたか」だけで採点しなくていい
僕たちは、一日を「何をしたか」で評価しがちです。
仕事をした。
勉強した。
運動した。
誰かに会った。
何かを完成させた。
もちろん、それも大切です。
でも人生は、成果だけでできているわけではありません。
何もしないで窓の外を眺めた時間。
ソファでぼーっとしていた時間。
くだらない動画を見て笑った時間。
昼寝をしてしまった時間。
そんな時間も全部、自分が生きた時間です。
だから、
何もできなかった一日ではなく、何もしないで過ごした一日。
そう言い換えてみてもいい。
同じ一日なのに、それだけで少し見え方が変わります。
急がないから、見える景色もある
人生は、前へ進むことばかりが正解ではないと思います。
走っているときにしか見えない景色もある。
でも、
立ち止まったときにしか見えない景色もある。
大切なのは、走り続けることではなく、
自分で選べること。
今日は進む。
今日は休む。
今日は何もしない。
そしてまた明日、少しだけ歩いてみる。
そんな選択ができることこそ、大人になって手に入れた「余白」なのかもしれません。
何もしなかった今日も、ちゃんと人生の一日だった
もし今日、
「何もできなかったな」
と思っている人がいたら。
そんなに自分を責めなくてもいいと思います。
何かを成し遂げなくてもいい日がある。
誰かに認められなくてもいい日がある。
頑張らなくてもいい日がある。
今日を無事に終えた。
それだけの日があってもいい。
何もしなかったように見える一日も、
振り返ればきっと、
ちゃんと自分の人生を生きていた一日です。
走る日もある。
立ち止まる日もある。
ぼーっとする日だってある。
その全部を抱えながら、また歩き出せばいい。
人生は、一日休んだくらいでは終わりません。
むしろ立ち止まったからこそ、
次に進みたい方向が見えてくることもあります。
だから今日は、これでいい。
そして明日から、またぼちぼちいきましょう。
リボーン|人生やり直しの途中。
人生は、何歳からでもやり直せる。
このブログでは、人生につまずいた経験や、人間関係、孤独、そしてそこからもう一度自分を取り戻していく過程を書いています。
完璧じゃなくていい。
立ち止まってもいい。
また歩き出せれば、それでいい。